インターネットの世界では、「いいコンテンツを作れば、それがSEOに強い」は有名な話。
しかし、何をもって「いい」とするのか、その基準は年々厳しくなってきています。
では、Googleは具体的にどのような基準でコンテンツを評価しているのでしょうか?
その鍵となるのが E-E-A-T ( 「ダブルイーエーティー」または「イーイーエーティー」)です。
そこで今回はSEOに必須なE-E-A-Tの要素を解説し、高評価を得るための具体的なコンテンツ作成術を紹介します!
この記事を読めば、ユーザーとGoogleの両方に評価される、質の高いコンテンツを作れるようになるでしょう。
「E-E-A-Tを満たしているか確認するためのチェックリスト」を作りました!
必ず最後まで読んでくださいね♪
YMYLだけじゃない!あらゆるサイトで重要性が増すE-E-A-Tとは?
以前は、健康・金融・法律など「あなたのお金や人生に関わる情報」を扱うYMYL(Your Money or Your Life)ジャンルのサイトで重要視されていたE-E-A-T。
しかし、最近ではあらゆるジャンルのサイトに影響を与えると言われています。
もはやE-E-A-Tを意識したコンテンツ作りは必須です。
というわけで今回は、検索エンジンに好かれるE-E-A-Tの要素を満たしたコンテンツの作り方を解説していきます。
Googleが重視する「E-E-A-T」とは
E-E-A-Tは、以下の4つの要素の頭文字を取った、Googleのコンテンツ評価基準です。
Googleは、検索結果の上位に表示するコンテンツを選ぶ際、これらの要素を総合的に判断しています。
Experience(経験)
実際の体験や経験に基づいた情報か
例:5年間家庭菜園をしている人が、自身の経験をもとに植物の育て方を紹介するコンテンツ
Expertise(専門性)
正確で信憑性の高い情報か、専門家が書いているか
例:観葉植物の生産者が植物の育成方法を紹介するコンテンツ
Authoritativeness(権威性)
その分野で信頼されている人や組織か
例:個人旅行ガイドのWebサイトが、有名な旅行雑誌や観光局から推奨されていたり、他の旅行サイトから頻繁にリンクされている
Trustworthiness(信頼性)
ユーザーの安全と利便性を第一に考えているか
例:オンラインショップの場合、明確な返品・交換ポリシー、安全な支払い方法、顧客レビューの掲載をしている
Googleはユーザーにとって、メリットが大きく信頼性のあるコンテンツの提供を目標にしてます。
低いE-E-A-T、高いE-E-A-T
例えば、あなたが「家庭でもプロ並みのおいしいコーヒーを淹れる方法」について調べているとします。
低いE-E-A-Tの例
- 出典や根拠が不明瞭な情報が多い個人ブログ
- コーヒーについて書かれた文章が、どこかで見たことのある内容ばかりでオリジナリティがない
- サイトのデザインが古く、更新もされていないため、情報が古い可能性がある
高いE-E-A-Tの例
- バリスタ資格を持つ人が運営し教える、コーヒー専門のWebサイト
- 独自に開発したコーヒーの淹れ方を、写真や動画を使って分かりやすく解説している
- 読者からの質問に答えるFAQページがあり、常に最新情報に更新されている
SEOで高評価を得る!E-E-A-Tを高めるコンテンツを作る8つのポイント
E-E-A-Tを高めるためには、以下の点を意識してコンテンツを作成していくことが重要です。
自己紹介・プロフィールを充実させる
あなたの経験や資格、専門性をアピールしましょう。
専門分野に関連する実績や活動歴なども効果的です。
コンテンツの鮮度
定期的な更新はE-E-A-Tの「信頼性」と「専門知識」の向上につながります。
常に新鮮で正確な情報を提供するよう心がけましょう。
また、古い記事でも価値のあるものは、最新の情報を追加して更新することで、コンテンツの寿命を延ばすことができます。
信頼できる情報源を引用する
一次情報や、政府機関や有名な研究所などの情報を使いましょう。
引用元を明記することで、情報の信頼性を高めることができます。
実体験を織り交ぜる
自分や周りの人の実際の体験談を入れると、説得力が増します。
ただし、個人情報やプライバシーに関する内容には十分注意しましょう。
SNSも活用する
SNSの拡散効果を利用し、言及数や引用数を増やしましょう(これをサイテーション評価と言います)。
SNSでのシェアを促すような工夫も効果的です。
セキュリティ対策も忘れずに(HSSL化)
セキュリティがしっかりしたサイトは、Googleからも高評価を得やすくなります。
SSL証明書の導入や、定期的なバックアップの実施、不正アクセス対策などを怠らないようにしましょう。
サイトの読み込み速度
ユーザー体験の向上は間接的にE-E-A-Tに影響します。
読み込み速度が遅いと、ユーザーからの信頼されにくくなりまので、読み込み速度は定期的にチェックし、改善していきましょう。
画像の最適化、不要なスクリプトの削除、キャッシュの活用などが効果的です。
モバイルフレンドリー
Googleは2023年5月に「ほぼ全てのサイトがMFI(モバイルファーストインデックス)に移行した」と発表しました。
これは、ウェブサイトを評価する際の基準となるデバイスを、PCからスマートフォンに変更したことを意味します。
つまり、スマートフォンでの閲覧しやすさは、SEOにおいて非常に重要になっています。
SEOの本質はユーザー本位。
スマホ版サイトの最適化は超重要です!
ユーザーファーストがE-E-A-Tを高めるキーワード!
SEOは一見難しく感じるかもしれませんが、本質は「ユーザーのためになる情報を、わかりやすく丁寧に伝える」ことです。
ネット上で情報を発信する時は、「この情報は信頼できるかな?」「読む人の役に立つかな?」と考えながら書き、発信してみてください。
そうすることで、読者からの信頼もGoogleからの評価も自然と高まっていくでしょう!
「訪れた人の役に立つ、信頼できる情報を提供する」
それを心がけて、楽しく情報発信していきましょう!
参考資料一覧
参考文献
参考サイト
おまけ | E-E-A-Tチェックリスト
このチェックリストを使って、あなたのコンテンツが EEAT の基準を満たしているか確認しましょう!
体験(Experience)
ユーザビリティ(UX)
- サイトがユーザーにとって使いやすいか
- ページの読み込み速度が速いか
- ドメイン内にリンク切れや404ページが大量にないか
- ドメイン内に内容の薄いページはないか
- 操作を阻害したり、強制的にクリックさせるような広告はないか
- ナビゲーションが直感的で分かりやすいか
- サイト内検索は適切に機能するか
- サイトの表示速度は高速か
- サイトデザインは魅力的で、ブランドイメージに合致しているか
- サイトは特定のブラウザでのみ表示が崩れたりしていないか
モバイルフレンドリー(スマホでの使いやすさ)
- モバイルデバイスでの表示が最適化されているか
- レスポンシブデザインが適用されているか
- フォントサイズは適切で、読みやすいか
- ボタンは押しやすい大きさ・間隔で配置されているか
インタラクションとフィードバック:
- コメントやレビューを受け取れる機能があるか
- ユーザーのフィードバックを参考にしてコンテンツが改善されているか
- 問い合わせフォームは設置されており、利用しやすいか
- SNS連携が適切に行われているか
専門性(Expertise)
コンテンツの深さ
- 情報が詳細であるか
- 読者の疑問に答える具体的な内容が含まれているか
- 正確かつ最新情報が更新されているか
- コンテンツの質は高いか
- 専門領域外のコンテンツが多くないか
- 独自の視点や分析が含まれているか
- 専門用語は適切に説明または補足されているか
- 複雑な概念を分かりやすく説明しているか
著者について
- 著者がその分野において資格・経歴を持っているか
- 著者プロフィールをまとめたページがあるか(経歴、所属企業、専門分野、受賞歴な)
- 著者の専門性を裏付ける第三者の評価(受賞歴、メディア掲載など)は紹介されているか
- 著者の専門性を示す外部リンク(業界団体のプロフィールなど)があるか
データと事例の使用
- 実際のデータや事例を使用して主張を裏付けているか
- データの出典が明示されているか
- データは最新のものを使用しているか
- 事例は具体的に説明されているか
- グラフや図表を効果的に使用しているか
権威性(Authoritativeness)
引用と参照
- 権威ある情報源を引用しているか
- 引用元が最新であるか
- 引用元は明示されているか
- 引用元は信頼できる情報源であるか(信頼性が低い、偏った情報源は避ける)
- 適切な引用形式を使用しているか
専門的なトーンと言葉遣い
- 専門的かつ適切なトーンで書かれているか
- 用語の使い方が正確か
- コンテンツに誤字や脱字はないか
- 文体は一貫性があり、読みやすいか
- 内容は論理的に構成され、理解しやすいか
- 業界特有の専門用語をわかりやすく説明しているか
外部評価
- 他者からの評判や評価があるか
- 他の信頼できるサイトから引用や言及されているか
- Googleビジネスプロフィールに良い口コミがあるか
- SNSでの反応は肯定的なものが多いか
- 業界団体や関連機関への所属はあるか
- サイトや著者は、受賞歴やメディア掲載実績があるか
信憑性(Trustworthiness)
正確性と公正さ
- コピーではないオリジナルのコンテンツを掲載しているか
- 事実確認がされているか
- メリット・デメリットのどちらも記載され高い客観性になっているか
- 専門領域外のコンテンツが多くないか
- AIにライティングさせた記事をそのまま使っていないか
- 情報源が偏っていないか
- 誤解を招く表現や誇張はないか
- 情報の更新日が明記されているか
- サイトは最新の情報に更新されているか
広告とコンテンツの区別
- 広告とコンテンツが明確に区別されているか
- アフィリエイトリンクがある場合は文章でもアフィリエイトリンクがあると明示しているか
- 広告がUXを損なっていないか
- スポンサードコンテンツが適切に表示されているか
プライバシーポリシーとセキュリティ
- プライバシーポリシーや個人情報の取り扱いについてのページがあるか
- セキュリティ対策(HTTPS化)が施され、安全に利用できるか
- サイトにセキュリティのリスクがないか
- ユーザーを騙すような虚偽の内容を掲載していないか
- プライバシーポリシーは最新の情報に更新されているか
- SSL証明書が最新で有効か
注意事項
- すべての項目が当てはまらなくても、高品質なコンテンツとみなされることはあります。
- 上記の項目は、あくまでもガイドラインであり、絶対的な基準ではありません。
- コンテンツの品質は、常に変化する可能性があるため、定期的に見直し、改善することが重要です。
- 業界や分野によって重要度が異なる項目もあるため、自身のサイトに適した方法で改善を行いましょう。
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