こんにちは!SOPHIE DESIGN WORKSのemiです。
あの有名なファッションブランドの広告ビジュアルやCM。普段利用しているSNSでよく見かける広告。
あれ、実はAIによって生み出されているかもしれません。
近年、画像生成AIの技術が急速に発展し、私たちの生活の中に溶け込んでいます。
今回は、AIタレントを実際に使っている企業の広告事例を挙げながら、その魅力と可能性について深掘りしていきます。
今回のサムネイルとまとめ画像も、もちろん私がAIで作りました!
【あなたはAI広告に気づけますか? 】大手企業が起用するAIタレント3選!
SHARP AQUOS Mobile
シャープは、新しいAQUOSスマホのブランドアンバサダーとして、AI技術を駆使して俳優・松田優作を復活させました!
松田氏の妻である松田美由紀の協力を得て、東映ツークン研究所とシャープが共同制作したとのこと。
松田氏に憧れた世代だけではなく、知らない若い世代にも「流されることのないこだわり」を持つ生き方を伝える意図が込められています。
参考記事
「AQUOS R9」の新テレビコマーシャルを7月12日より放映開始
しまむら
アパレル大手の「しまむら」は、AIモデル「瑠菜」を起用し、若年層を中心に大きな話題を集めています。
瑠菜の設定は現在、20歳の服飾専門学生。
タレ目気味の柔らかい目元で、親しみやすい可愛さが魅力ですよね。
実はこのビジュアルもターゲット層に合わせ、かなりの調整が入っています!
AIによって作られた顔(AI顔)は、平均的な顔を持つことで、親近感を生み出すという研究結果があるそうです。
瑠菜はその平均顔に涙袋を強調したり、唇にアレンジを加えたりなど、より親しみやすい美しさを付け加えています。
あらゆる角度から魅力的な、まさに計算された美少女です!
伊藤園
TVのCMに日本初のAIタレントを起用したとして話題となった「伊藤園」。
数種類ある「お~いお茶」シリーズの中で、AIタレントが広告を担うのは特定保健用食品「お~いお茶 カテキン緑茶」。
30年後の未来の自分と今の自分を比較する構成は、AIだからこそできる表現手法ですね!
野村ホールディングス(HD)
2023年6月、新NISAの広告ポスターにバーチャルヒューマン「imma」を起用した「野村ホールディングス(HD)」。
immaとは、すでに活躍しているAIインフルエンサー。
Instagramでは約40万人のフォロワーを持ち、あたかもそこに実在するかのように、旅や食事をし、日常を共有しています。
そのリアルな日常の様子から、「imma」という独自のキャラクターが創られ、すでに確立されています。
好評のため、2024年も継続起用が決定しているようです!
番外編:ヒトオシ×大阪メトロ
私が毎日お世話になっている大阪メトロ御堂筋線。
「この中吊り、なかなかええやん❤」と見かけるたびに凝視しています。
しかしそれが、まさかAIだったとは!と、事実を知ったあとは自ら広告を見に車両を(ご迷惑にならない程度に)渡り歩いています。笑
参考記事
【プロンプト全公開】生成AI 『Midjorney』を使って3週間で1,000枚のクリエイティブを作成し、電車広告に採用されるまで
続いてAIを広告に起用するメリット・デメリットを解説します。
企業がAIタレントを起用するメリット・デメリット
メリット
- コスト削減
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AIタレントはかかる人件費や拘束時間、リスク管理など、従来のタレント活動に伴うコストを大幅に削減できます。
それにより広告完成までの期間も短縮され、生産効率も上がります。
- 24時間稼働可能
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AIは休む必要がなく、昼夜を問わず24時間活躍できます。
- 一貫したパフォーマンス
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AIタレントは感情のムラがなく、常に一定で安定した品質でパフォーマンスができます。
- 多言語対応
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AIタレントは複数の言語を学習できるため、グローバルなコミュニケーションに対応可能です。
- リスク管理の徹底
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スキャンダルや炎上といったリスクを抑制できる点が、企業にとって大きなメリットです。コンプライアンス遵守の徹底も容易になることでしょう。
- データ解析と迅速なフィードバック
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パフォーマンスに関するデータをリアルタイムで収集・分析し、迅速に改善点を見つけることができます。
デメリット
- 感情表現の限界
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AIには感情がないので、自然な感情表現や深い共感を示すことが難しいです。
柔軟性がなく、予期せぬ状況の変化への対応が難しくなる場合があることも。
- 技術的な障害
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プログラムのバグやシステムの故障が起きる可能性があり、これが原因でパフォーマンスが中断することがあります。
- 倫理的な問題
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肖像権や著作権、AIタレントのアイデンティティに関する問題があります。
例えば、作ったAIタレントがとある著名人と似ているということで、訴訟問題にまで発展したケースも。
AIタレント利用による雇用機会減少の可能性など、解決すべき倫理的な課題は多くあります。
まとめ:AIタレントは今後も増えていくでしょう
AIタレントは、コスト削減や新たな表現の可能性など、多くのメリットをもたらす一方で、倫理的な課題も存在します。
AIで一部の雇用への影響は出ることは確実ですが、どの範囲まで及ぶのかまでは誰も予測できません。
この技術がどのように発展し、わたしたちの生活がどのように変化していくのか、一緒に見守っていきましょう!
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